幼稚園やプレスクールへ入園すると、お弁当を持って行く日も出てきますよね。
しかし初めてのお弁当…どうやって作ればいいの?周りはどんな風に作っているの?と、悩む事もあるかと思います。
教室で沢山の生徒さん達との関わりを通して感じるのは、「食べやすさが何よりも大事」だということ。この記事では、食べやすいお弁当作りのポイントについて、写真も交えて紹介したいと思います。
幼児教室で、生徒さんと10年以上お弁当を一緒に食べて来た経験と、今まで見て来たお弁当の数々から、詰め方をお伝えします。
お弁当箱の大きさや量、周辺グッズの選び方についても書いているので参考にして下さいね。⇒【2歳3歳】おすすめのお弁当箱と関連グッズの選び方
2歳3歳児のお弁当の詰め方
ご飯は小さなおにぎりに
大人のお弁当は、握らずに、お弁当箱によそう事も多いですよね。しかし、2~3歳さんのお弁当はひと口サイズに握ったものを持たせてあげましょう。
大きなおにぎりは口に入れすぎる原因になります。また、ひと口かじった残りが崩れて、下にボトッと落ちてしまう事も…。(お外で落として、土が付いていても…拾って食べようとする子もいます。)
個人差はありますが、2歳さんは手掴みを卒業したばかり。フォークで刺して、そのままパクっと食べられるのが理想です。
おにぎりメーカーが便利だよ!ラップで握っても作りやすいよ。
こちらは私が使っている振るタイプのおにぎりメーカー(ダイソーで購入)。ご飯の量を調整して一口サイズに。フォークで刺せる調度良い固さに仕上がります。素手で触らず作れるので衛生的。
お弁当はどうしても冷えるので、ふんわりとよそってもお昼には固まってしまいます。おうちでスプーンで上手に食べられるお子様でも、おにぎりにしてあげて下さいね。
おかずもひと口サイズにする
おかずも、ひと口で食べられるサイズで用意しましょう。大きなものを自分で噛み切って食べることは難しい月齢です。落としたり、口の中に入れすぎる原因になります。
フォークで刺しにくいものや、崩れてしまうものは食べやすいように、ピックでまとめてあげましょう。(枝豆や肉巻など)
ひじき煮や、コーンバター炒めなど、スプーンですくうおかずが大好きで、栄養バランス的にも入れたい場合は入れても大丈夫です。
その場合は、おうちで練習したり、しっかり目のおかずカップを用意されたりと、工夫する事をおすすめ致します。
好きなものばかりを入れる
お弁当に詰めるものは、全て好きなものにしてあげましょう。
親としての「バランスよく、好き嫌いせず食べて欲しい」という想いは一旦置いておいて下さいね。
初めての集団生活では、生活力を上げ、自立を促す事を優先します。その為には「自分で食べられた!」「完食できた!」という達成感を持ってもらう事が大事です。
チャレンジメニューは詰めなくてOK!すっかり慣れてから進めましょう。
教室では残さずしっかり食べて来るから…と苦手なものが詰められたお弁当や、量の多いお弁当を用意されるお母様を時々見かけます。
先生が付きっきりで励まして食べさせる事も出来るのですが、それでは集団生活や本人の意欲を育てるという意味は成しません。
2歳3歳お弁当の詰め方の実例写真
みんなのお弁当を紹介するよ!参考にしてみてね。
愛情のこもったお弁当…と聞くと手の込んだお弁当をイメージしてしまいますよね。
しかし、「健やかな身体づくり」と「自分で食べやすいように」「やる気が育つように」と我が子の頑張る姿を想像して作ったお弁当にこそ、愛情がこもっていると思います。
個性豊かですが、この写真のようなお弁当は食べやすいです。
よく食べるお子様、小食のお子様、ご飯が大好きなお子様、食べる食材が限られているお子様…と子供も様々なので、我が子に合ったおべんとうを作ってあげて下さいね。
特に、食への関心が薄い子には、量や内容ともに「これなら食べられそう…!」と思えるようなお弁当を用意してあげましょう。
お弁当を詰める時の注意
丸くてツルっとした食材や、口の水分を奪われる食材は、喉に詰め易いです。八王子で4歳の幼稚園児がぶどうを喉に詰まらせて窒息死する事故が起きました。(2020年)
ひと口サイズでも、リスクのある食材は小さめに切って詰めてあげましょう。
- ミニトマト※
- ウズラ茹で卵
- ソーセージ
- じゃがいも
- さつま芋
- ぶどう
おうちでも、よく噛んで食べることを習慣づけてあげたいですね。
※ミニトマトは丸ごと食べると、噛んだタイミングで中身が飛び出すこともよくあります。窒息リスクもあるので、集団生活に持ち込む場合は、切って入れておきましょう。
日本小児科学会HP:〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜
おわりに
私は産前から、お弁当のお世話をさせて頂いた経験があるので、娘をお昼持参で一時保育に預けると「ちゃんと自分で食べられるように作ってますね。」と、よく褒められました。
お弁当に限った話ではないのですが…大事なのは想像力だと思います。
親御さんの荷物の詰め方一つを取っても、「出しやすさ」「場所のわかりやすさ」「扱いやすさ」を考えてあるなぁ…と感じるご家庭のお子様は、しっかりされてらっしゃる事が多いです。
この頃はサービスが行き届いた保育所も多く、母親としては素晴らしく感じるかもしれません。
しかし、親がやる・先生にやってもらう事前提の生活では、子供の自主性や生活力が育たなくなってしまいます。
直接手を掛ける方が、正直こちらも簡単なのですが、それでは子供の自立がすすみません。自立がすすむと、状況を判断し、自ら考えて動けるようになります。
お弁当も含めて、子供の自己教育力を存分に発揮できるような、親切な準備を目指しましょう。
2~3歳にぴったりのお弁当箱の大きさや、扱いやすい周辺グッズについても書いています↓↓