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【3歳4歳】ひらがなが読めないけど大丈夫?楽しく身に付く方法15選

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私は幼児教室で働く事10年以上になりますが…よく聞かれるのが、「ひらがなの学習はやっておいた方がいいの?」という質問。

教室に対して「ひらがなをやってほしい」という要望を伺う事もありますが、正直なところ、興味を持っていない幼児に対して、読み書きに時間を割くのは勿体ないです。

理想は、子供自身の興味を親が後押しする事で、自然と読み書きが出来るようになる事。その為には、土壌(環境)作りと、芽が出るような水遣りが必要です。

えっこ

この記事では「ひらがなが自然と読めるようになる」アプローチ方法をお伝えします。

3歳4歳ひらがなが読めない時の対処法

ひらがなを読めるようになる平均年齢は、4~5歳です。文部科学省の調査では、子供の約80~90%が、4歳~5歳頃にひらがなを読めるようになる事が分かっています。

3歳~4歳で、ひらがなを読む事ができなくても、問題ありません。知能検査でも、小学校受験でも、基本的に幼児に読む力は問われません。(一部の学校を除く。)

しかし、「視る力」と「語彙」は注意しておきたいポイントです。そして何よりも「興味」の有無が大きいです。興味さえあれば勝手に習得する可能性も高いです。

ちぇっこ

ひらがなの読みに繋がる土台があるんだね。

視る力(視空間認知)を育てる

ここでの「視る力」とは視力の事では無く、眼でとらえた情報を脳へ送り認識する「視空間認知」となります。

視空間認知は、視覚情報を処理し全体的なイメージを掴む力で、文字や形の把握に使われます。

この力が備わっていないと、ひらがなを読むのは難しいでしょう。逆に、この力が十分に育っていれば、興味が出た途端に読めるようになる可能性があります。

語彙を増やす

1文字に1つの読みが対応している事が分かっても、そこから読む力に繋げるためには、語彙も必要になります。

例えば、「し」「ん」「か」「ん」「せ」「ん」と1文字ずつ認識できても、その文字が何を示しているのかが理解できなければ、文字を理解したとは言い難いですよね。

言葉のまとまりとしての「しんかんせん」という音と、高速でレール上を走る乗り物のイメージが結びついてはじめて、文字列の意味が理解できる事になります。

その為には「しんかんせん」自体を予め知っておく必要があるのです。

興味が持てるよう働きかける

ひらがなへの興味が無い子に、覚えるための訓練をする事や、握力の弱いうちから鉛筆を持たせて練習をさせる事は、文字嫌い・学習嫌いを招きかねません。

しかし…見た事の無いものに、興味の持ちようはありません。
3~4歳で読める必要は無いですが、まずは興味を持ちやすい環境を整えてあげましょう。

最も大事にしたいのは、興味が持てる・楽しく触れられる動機付けです。興味を持った子は、放っておいても自分から「読みたい」「書きたい」と言い出します。

視る力を育てる方法

物の形を捉えたり、違いを見分けたりと、視空間認知に働きかける遊びに誘ってみてください。楽しく取り組めるおもちゃ、ワークを導入するのも良いですね。

  • はさみで形の切り抜き 
  • お手本を再現するパズル
  • ジオボード
  • 迷路
  • 同図形発見(同じもの探し)
  • 点図形
  • 回転図形

書店であらゆるハサミ切りワークを見比べて、よく出来ていると感じる一冊。教室でもおすすめされています。

簡単すぎず難しすぎず、年少さんからちょうど良さそうと我が家が導入したタングラム。

療育施設でパターンボードに取り組む事で、視空間認知が高まり、絵や文字を描くのが上手くなった事例もあります。

めいろ大好きな娘に何冊もめいろは買わされましたが、最初は学研のがおすすめ。迷路中に使えるシールも付いていて楽しく取組めます。

娘はこぐま会のプリントにもお世話になりました。ある程度、握力や運筆力が付いていないと楽しくないので、迷路などの様子次第で導入してみて下さいね。教室では、年少後半(新年中)から3×3の点図形を行います。

同じく、年少後半(新年中)から同図形発見も行います。ゲーム感覚で楽しく出来るのでおすすめ。

「学研のちえ」ワークは、同図形発見や、点図形、形、迷路なども、含まれています。かわいくてポップなため、とっつきやすいです。

視空間認知に特化したものを選ぶのであれば、領域別の教材を選びましょう。

興味を持ってもらう方法

興味がもてるような環境作りや、対話、おもちゃ選びをしてみましょう。

  • 持ち物に子供の名前を大きくつける
  • 家の物に名前をつける
  • 日常生活で親が読んで見せる
  • ひらがなポスターを貼る
  • ひらがなに触れられるおもちゃを与える  
  • 絵本で触れる
  • 動画コンテンツを使う
  • 教材を使う

子供の持ち物に名前をつける

娘が一番最初に文字への興味を示したのは、外遊び用のボールに大きく娘の名前を付けた事がきっかけでした。マジックでこんなイメージで書くと喜びました。

ひらがなに親しめる環境を作る

家にある物に、名前ステッカーを貼るのも効果的でした。語彙も増えますね。

愛用していたのは、貼って剥がせるこちらのステッカー。

最近では100円ショップでもポスターが売られていますね。注意したいのはフォント。
例えば「さ」の2画目と3画目はしっかり離れているか等、確認が必要です。

興味の無い段階では、イラストが入っている方が良いです。

おもちゃでひらがなに親しむ

キャラクターの力を借りるのも手!
娘は保育園に迎えに行くと必ずこの玩具で遊んでいました。

これはよく遊ぶ!と評判のタッチペンの音の鳴る図鑑。ひらがなページは五十音の音が鳴るよ。

娘が3歳の誕生日プレゼントに頂いた音図鑑。自分の名前が登録できるのが嬉しいようで、ひらがな読みがかなり進みました。

一番遊びこんだのは「あいうえお積み木」。我が家は、西松屋の「お風呂でぴったんあいうえお!」にハマりました。色んな遊びが出来て、ひらがなを覚えるのにも役立ちました。

西松屋のひらがな玩具「お風呂でペッタンあいうえお!」が色んな知育が出来ておすすめ 西松屋で何気なく買い物をしていた時に、偶然発見した「お風呂でペッタンあいうえお」から、使えそうな香りが強く漂って来たので購入してみると...

こちらの磁石あいうえお盤は、裏側が数字盤になっているのが嬉しい。

私が一番欲しかったひらがなおもちゃは、こどもチャレンジのひらがなパソコン。アンパンマンのタブレットと一見似ていますが、機能性・拡張性が格段に良いです。

※現在は「ひらがな・かずパソコン」としてさらにパワーアップしています。

映像コンテンツを使う

映像には賛否両論ありますが、テレビを見せているご家庭であれば、与えてみるのも一つ。

図書館ではDVDを借りる事もできます。こちらの映像は古いですが、楽しんで見ていました。

知育雑誌もきっかけの一つになります。春の増刊号では付録でポスターやDVDが付いてきますよ。

3歳4歳ひらがなを読めない子へのおすすめ教材

お子様の様子に合わせて、自分でおもちゃやワークを選びたい方もいれば、まるっとコーディネートされた教材や通信教育を使いたい方もいらっしゃるかもしれません。

えっこ

通信教育を使うと、調べて一々購入して…の手間が省けるよ!

こどもちゃれんじ

様々な教材に触れて来た中で、興味・動機付けに強いと感じたのは「こどもちゃれんじ ほっぷ」。

私は、こどもちゃれんじには入会しない予定でいましたが、当初の「ひらがなパソコン」があまりにも優秀で申し込んでしまいました。

キャラクターの魅力もありますが、映像と連動している事も相まって、興味・動機付けのパワーは本当に強いです。

さらに毎月追加コンテンツが届き、ゆくゆくは読み上げ機能付きで「かるた」まで出来て便利。飽きる事なく継続して遊べるので、勝手に読めるようになりました。

キッズワークには迷路や図形問題など、視る力の取組みも含まれています。

公式サイトで詳細を見る⇒こどもちゃれんじHPへ

幼児ポピー

おもちゃは増やしたくないけど、興味を持つきっかけを作りたい方、視る力を育てるワークに取り組みたい方は、ポピー(きいどり)もおすすめ。

形を切る教材や迷路で視空間認知を育てつつ、ひらがなにも親しめる、やさしい教材は食いつきが良かったです。無理なく力が伸ばせそう。月額1500円なので始めやすいのも魅力。

ちぇっこ

一か月お試し教材は無料で貰えるよ!

公式サイトで詳細を見る⇒幼児ポピー公式HP 

Z会幼児コース

小学校入学までに必要な力を身に付ける、Z会の幼児コース。年少の教材には、同じもの探しのような「視る力」を育てる問題が含まれています。

ひらがなも「同じもの探し」として登場します。読めなくても良いので、見る力を付けるところからのスタートには好感です。

この写真は資料請求すると無料で貰えるお試し教材。好きな子はゲーム感覚で進める事ができるので試してみてね。

公式サイトで詳細を見る⇒Z会幼児コース年少HP

まとめ

私も親なので、ひらがなを読めるようになってほしい!と思われる気持ちはよく分かりますが、焦らないでくださいね。

幼児期には「ひらがな」という知識を身に付けさせるよりも、視る力、記憶する力、再現する力、握力、座る力(姿勢発達や体幹)など、土台となる能力磨きに時間を割きたいです。

まずは…

  • 視空間認知を上げる
  • 興味が出るような働きかけを行う
  • 親が先走って嫌いにさせない
えっこ

この3つに気を付けて!

日常生活の中で、楽しく形と向き合う、自然とひらがなに触れる事を大事にしてみて下さいね。

ベネッセ こどもちゃれんじ[ベネッセ]