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【小学校受験】子供が勉強を嫌がる…どうする?試してみたい方法20選

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小学校受験は親の受験と言われます。

高校受験や大学受験は、子供自らが必要性を感じて自分で勉強に向かってくれるかもしれません。しかし、小学校受験は親子で取り組み、一緒に挑戦するものだからです。

家庭では、親が子供をいかに上手に導けるかが重要。今回は教室でも相談の多い「嫌がるのですが、どうすれば…」という状況に対する「アイデア」をまとめました。

ちぇっこ

楽しく健やかに取り組めるヒントになると思うよ。

まだ嫌がってないけど「予防」する事も重要。この記事を読むと「こうアプローチすれば楽しめるんだ!」と、事前に知る事もできます。

※普段「お勉強」という言葉は使っていませんが便宜上使用します。

小学校受験の勉強を嫌がる理由

なぜ嫌がるのか、考えられる理由を挙げてみます。

  • 好きな遊びがしたい
  • 面白くない
  • 分からない
  • 出来ない自分や失敗が嫌だ
  • 怒られるから嫌
  • 親子関係が良好ではない

一つだけ当てはまる、又は理由が複数個ある場合もあるでしょう。全てに対して言える事は

  • 無理強いしても意味がない
  • 叱っても出来るようにはならない
  • 褒めるのを忘れないで

という事です。私も娘と毎日取り組む中で、正直イライラする事も、怒りたくなる事もあったので、気持ちはよくわかります。私でも「失敗したな…」という日があります。

えっこ

感情的になって、後から後悔する前に、色んな方法を試してみてね。

好きな遊びがやめられなくて勉強を嫌がる場合

生活パターンの中に勉強タイムを組み込む

多くの方が実践されているとは思いますが、基本的な事なので書いておきますね。

朝起きたらトイレに行って歯磨きをする…といった生活習慣と同じように、生活パターンの中に学習タイムを組み込んでしまいましょう。

  • 朝食を食べたら学習タイム
  • おやつの前に学習タイム
  • 夕食を食べたら学習タイム

など、いつものパターンを決めておくと、子ども自身も覚悟を持ちやすくなります。すると学習タイムの導入がスムーズになるかもしれません。

えっこ

やらないと気持ち悪いな..という感覚を持てると強いです。

アレクサに毎日決まった時間にお知らせしてもらうと、習慣づけがとってもラクですよ。学習面に限らず、育児に活用するメリットは大きいです。

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子どもに選択させる

習慣化していも、気分が乗らない日もありますよね。そんな日は、子ども自身が決めて取り組めるような誘い方をしてみましょう。

  • いつからする?10分後?15分後?
  • どれからやる?
  • 何枚やる?
  • 明日宿題出す日だね、どうする?

一方的に「時間だよ。」「明日は教室の日だから宿題やりなさい。」と言われるのは気持ちの良いものではありません。大人でも強制される事が好きな人はいませんよね?子どもも同じです。

子ども自身が「明日先生の日か…今日やらないと明日出せないな。先生どんな顔するかな。」と考える事で、自覚も生まれます。

時間を決めて受け入れる

遊び始めるとなかなか切り替えがきかない…という場合もあります。好きな事に精力的に打ち込める傍ら、その他には足が向かない特性を持っている子もいます。

「時計の針が5になるまで遊ぼうか?」など、具体的に約束する事で、子供も自分の意志を受け入れて貰えたと感じ、協力してくれやすくなります。

どれだけ遊べて、どれだけ時間が残っているか、子供にも分かりやすい「時っ感タイマー」もおすすめです。5分前など、予告すると心の準備もしやすくなります。

こうして「自制心」を育てる事も、将来に活きてきます。

ご褒美も使ってよい

ご褒美には賛否両論ありますが、一概に「良い」「悪い」を語れるものではありません。ご褒美がプラスに働く事もあれば、マイナスに働く事もある為です。

ご褒美がプラスに働くのは「やってる間にだんだん楽しくなってきた。」というパターンです。効果のある子供はこんなタイプ。

  • 心のコントロールが下手
  • 自分のやりたい事が強い
  • 興味がない

この場合、きっかけとしてのご褒美が有効です。

えっこ

ただ…ご褒美が無いとやらない子にはなります。

しかし、学習の楽しさを知ったり、頑張って良い点が取れたり、家族が喜んだり…という体験を通じて「もっと頑張りたい」と、モチベーションが内面から出て来るようになるかもしれません。

すると、ご褒美が無くても主体的に取り組む事ができるようになって来ます。

最初から動機が内面にある事、楽しくてやっている事に対してはご褒美は与えないで下さい。モチベーションを奪います。(アンダーマイニング効果)

小学校受験の勉強が面白くないから嫌がる場合

「面白くない」勉強を少しでも「面白い」ものに変える工夫をしてみましょう。

先ほども書きましたが、やっているうちに楽しくなってくる可能性もあるので、取っ掛かりだけでもエンタメ要素を作ってみて下さい。

えっこ

家庭学習を良い印象に!

くじ引きでやる事を決める

画像はイメージです。(引用元:楠野製作所さま)何が出るかな?と少しワクワク要素を持たせる事が出来る簡単な方法です。

  1. 予定のプリントに通し番号を付ける
  2. 番号を小さな紙切れに書いて折る
  3. ビニール袋の中に入れる
  4. 膨らませて親が振る
  5. 何が出るかな?と子供に引かせる

こんな些細な事なのですが、「ちょっと引いてみようかな?」という気分になるようで、娘は乗って来ました。飽きたら手を変えましょう。あみだくじも喜びましたよ。

ピンポン・ブーを使う

ペーパー学習がゲーム感覚となるグッズです。

このピンポンブーの良いところは、間違いの指摘を第三者にされる雰囲気が出せるところ。(操作しているのは母親なのですが…笑)

「あれ?ブーだって!何でかなぁ?」とちょっと子供に寄り添いやすくなります。何よりも正解した時に、ピンポンを連打すると子供が笑顔になります。

正解を褒める「結果褒め」は避けて下さい。褒めるのは「よく考えたね」「よく聞いていたね」という子供の良い行動に対してです。

早押しボタンを使う

クイズ大会風の演出をするのも楽しいですよ。「お話の記憶」や「仲間外れ」など、口頭で答えられるものは使いやすいです。

ノリ気じゃない時は、クレパスの決まった色で決まった形を付けられなくても、口頭で取り組んでいればOK

お菓子を使って回答させる

  • お手本と同じ場所に○をつけなさい
  • 方眼上の記憶(目で見る記憶)
  • 指示の記憶(耳で聞く記憶)
  • 一つ選んで○をつけなさい

こういった問題は、お菓子で回答させる事が可能です。

「正しいものを一つ選んで、ピンクのマーブルチョコを乗せなさい。」正解したら食べられる…というゲームになります。

指示の記憶って難しいので「嫌だ!」となりやすいと思いますが、お菓子が食べられるならしっかり聞けるかもしれません。

お教室ごっこで学習に持ち込む

教室では割りきって頑張る事ができても、家庭学習だと親に甘えてしまい、なかなか切り替えが効かないケースもよくうかがいます。

そんな時にやってみたいのが「お教室ごっこ」です。

ママ

お教室ごっこしよ!今からママが○○先生(担当の先生)役だよ。

お教室と同じ挨拶をしてスタートします。「ママ~。」と呼ばれても「今は○○先生だよ。」と教室モードで進める事で、スムーズに学習に取り組めた!というご家庭もあります。

先生ごっこをしてもらう

子どもに先生役をやって貰うのもひとつの手です。

ママ

「今日は○○ちゃんが先生で、ママは生徒さんやるね。」

と立場を変えると、喜んで机に向かうこともあります。

「これどうやってやるの?」と質問して、子どもから教えて貰いたい…という態度を見せると、これはね?とドヤ顔で教えてくれることも。

口に出して説明したことは、より強く定着するのでおすすめの方法です。

楽しそうな教材や本を使う

ゲームブック的な感覚で、ペーパー問題が解けるワークです。鉛筆も必要無いので、一緒にリビングに寝っ転がって解くのも良いですよ。このシリーズは3巻まで販売されています。(2023年11月現在)

小学校受験の指導を行っている先生が作られた本なので、内容も満足です。難しい問題もありますが、付属のご褒美シールを1枚ずつ貼っていく楽しみが、頑張りに繋がりました。

こちらは元小学校の先生である安野光雅さんが書かれた絵本。ペーパーで問われる内容の多くが、算数の土台である事がよく理解できる絵本です。

受験対策のために作られたものではありませんが、嫌にならないための予防として、読んでおくのがおすすめ。

  • 仲間外れ
  • 三角パズル
  • 順序
  • 高さ比べ
  • みずのかさ
  • 濃度

一巻だけでもこれだけ触れる事ができます。ペーパーで出会う問題の印象を、予め良くしておく事ができます。2巻・3巻も素晴らしいです。

えっこ

あとがきまで読むと、ペーパー内容が将来何の役に立つのかが、よく理解できるよ。

勉強が楽しめる素地を遊びで作る

小学校受験で問われる能力は、机上だけでしか伸ばせない訳ではありません。遊びの中でも伸ばす事ができます。そして楽しく遊んでいる時程発達は進むものです。

えっこ

むしろ、ペーパーに頼るな!と言いたい。

小学校受験のペーパーって本当に頭をしっかり使って考えなければならないので、正直小学一年生の学習内容よりも難しいです。

そんな問題でも「ゲーム感覚で楽しんで考えられる子」に育てたいですね。難しい知恵の輪を前に「やる!やってみたい!」と前のめりになるような子は強いです。

この姿勢を身に付けた子供は小学校入学後も伸び続ける事は簡単に想像できますよね。

トイサブで頭を使うおもちゃを借りるのもおすすめ。↑こんな玩具がレンタルできます。

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季節問題の対策は、体験・対話・振り返りを重ね、思い出として心に残す事で「覚えられない」「分からないから嫌」とならずに済む可能性もあります。

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えっこ

生活と遊びと学びの垣根を低くしよう。

感覚入力をさせる

予め刺激を入れておく

突然の専門用語となりますが、幼児の中には「刺激が足りないと、落ち着けない特性」を持った子も存在します。

特に「高い所に登る」「飛び降りる」「スリルを好む」(前庭覚-感覚探求)タイプは、地道な鍛錬に、じっくり取り組む事が得意ではないケースが多いです。

「じっと取組むのが苦痛で嫌!」という子は、予め動きや揺れなどの刺激を入れておきましょう。学習前のトランポリンもおすすめ。

刺激を入れながら取組ませる

揺れを感じながら取組む事が出来る、バランスクッションに座らせるのも効果的です。他にも、バランスボールに座らせる方法もあります。

また、刺激の少ない運筆練習に対し、「つまんない!面倒!考える問題がやりたい!」という特性を持つ子もいます。

そんな子には、音楽や昔話を流しながら取り組ませてみて下さい。

大人でも作業用BGMが必要な人がいます。あと、カフェなら集中できるけど図書館ではできない人。集中したい時にガムを噛む人。思い当たりませんか?

子どもも同じです。集中するために何らかの刺激が必要なタイプがいるのです。取組みやすい環境を作ってあげる事で嫌がらずに取組む事ができるかもしれません。

娘もこの特性を持っているので、運筆やなぞり学習に取り組む時は、アレクサで昔話を流して聴覚刺激を入れています。

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過敏傾向のある子は刺激があると手に付かなくなります。静かな部屋、整頓された部屋で取組んで下さい。

もし、「じっとできない」「姿勢が悪い」等の特性が強く、集団行動が取れない場合、本人も感覚に悩まされている可能性があります。(恐らく叱られる場面も多いでしょう。)

気になるな…という方は、理学療法士さんが個別指導してくれる「へやすぽアシスト」というサービスもあります。

発達状況によっては、表面的な対処ではどうにもならない事もあります。叱った所で改善するわけでもないため、早期から専門家の力を借りるのも手です。

公式サイトで詳しく見る⇒へやすぽアシスト(現在体験無料キャンペーン中みたいです。)

小学校受験の勉強が分からなくて嫌がる場合

取り組むレベルを確認する

発達には個人差があり、同学年でも理解度・得手分野は一人一人違います。

「幼児教室から出された宿題が全然出来ない…」こんな時はさらっと教えて終了しましょう。深追いして勉強嫌いにさせては元も子もありません。

えっこ

今日は無理そうかも…という予感がしたら、ママから「あ!用事思い出した!ごめーん!!」と親が理由を作って、即切り上げて下さい。

出来ない問題は、同じ能力が問われる遊びなどに切り替えてしまいましょう。

又は、難易度を下げて取り組み、十分な力が付いてからステップアップしましょう。(回転図形が出来ない場合、点図形に注力する等。)

「嫌がってゴネたらやらずに済んだ!ママは折れる!」という学習は絶対にさせないで下さい。悪化します。

取り組む順番を工夫する

最初から困難に立ち向かわせるよりも、助走をつけて調子が出てきた頃合いにチャレンジ問題や苦手な問題へ取り組ませてあげましょう。

  1. 出来る問題に取り組んで褒める
  2. 気分を乗せて徐々に難問へ
  3. 後味よく終わらせる

この流れを作る事で、難問や苦手分野へも取っつきやすくなります。

具体物で実験する

「切って開いた形」「展開図」「回転図形」など、図形系は特にやりやすいですよね。「浮き沈み」も実際にやってみたり、「四方向からの観察」も実際に体験できます。

えっこ

これ…どうなるんだろ?
実験してみよっか!

ちぇっこ

うん!やってみる!

というやりとりで「親子の楽しいペーパータイム」にするのが理想。

写真は我が家で取組んだ風景の一部分です。

  • フエルトで図形合成と分割
  • ダイソーの透明折り紙で重ね図形
  • レゴで四方向からの観察
  • ピタゴラスで展開図

娘とは、ペーパーで分からなかった時に具体物を持ち出すのは勿論、こういう遊びを日頃から沢山して来ました。

本人は純粋な遊びとして楽しんでいました。遊びの延長線上にペーパーがあると、楽しんで取り組めます。

お菓子で取組める問題もある

このチョコレートを見て下さい。

  • 上から3段目の左から6番目はどれですか?
  • アーモンドが動きます「上に2・左に4…」
  • ハートの右下は何ですか?

位置の練習ができます。チョコレートの数や目印はコントロールして下さいね。正解すれば食べられる…となると頑張れます。

「方眼上の記憶」なら12個入りがピッタリですね。

  1. 一つだけいれておく
  2. 15秒間見せる
  3. フタをしめる
  4. チョコはどこにありましたか?
  5. 上から〇段目の右から〇番目!
  6. 食べて良し!

こんな使い方も出来ます。色々応用を効かせて下さい。

4粒~9粒の箱入りチョコレートは「回転図形」の練習になります。

  • 左に2回転したら右上のお部屋は何?
  • 右に3回転した絵を選びなさい

の練習ができます。わざわざ高いチョコレートを買わなくても、100円ショップに仕切りのついた箱が販売されています。

バレンタインシーズンに店頭に並ぶので「4つ入り」「6つ入り(長方形)」「9つ入り」の箱を買っておきましょう。好きなお菓子でも入れて練習して下さい。楽しいはずです。

できない自分や失敗が嫌というケース

プレッシャーをかけていないか確認

年中までは調子よく学習に取り組めていたのに…年長になって難易度が上がり、思うように正解出来ないと、「嫌だ!やりたくない!」と言い出す事があります。

先ほど、難易度を落してから基礎をもう一度固める方法も挙げましたが、周囲の褒め方に問題があり、プレッシャーを感じている場合は対応方法が異なります。

えっこっこ

褒め方を振り返ってみましょう。

面白い実験があります。子供達3グループにIQテストを受けてもらい、テスト後に各グループに違った褒め方をしました。

  1. 能力を褒める(頭いいね。賢いね。)
  2. 努力を褒める(諦めず頑張ったね。)
  3. おざなりに褒める(すごいね。えらいね。)

その後、次に挑戦する問題について簡単なテストか、難しいテストを選んで貰いました。

実験結果
  1. 67%が簡単なテストを選択
  2. 92%が難しいテストを選択
  3. 選択は半々に分かれた

今度はさらに難しいテストを解いて貰って、あまり成績がよくなかった事を伝えました。その後各グループに、この難しいテストを続けたいか、楽しかったかと聞いたところ…

  1. もう続けたくない。楽しくなかった。
  2. もう少し長く続けたい。面白かった。
  3. もう続けたくない。楽しくなかった。

このように返答したのです。最後に最初に行ったテストと同じ難易度のテストを行ったところ…

  1. 成績が約20%低下
  2. 成績が約90%上昇
  3. 変化なし

という結果になりました。努力をほめられた子は、難問に挑戦でき、失敗しても楽しむ事ができました。さらに成績も上昇したのです。

能力の高さを褒められて来た場合、「間違う=能力の低さを露呈する」となり、間違う事が怖くなります。その為、挑戦も楽しむ事もできなくなってしまったのです。

ほめ方を変えてみる

もしお子様が「頭いいね」「賢いね」と言われて来た場合、難しくなって来た段階で…

  • できる事しかやりたくない。
  • もう挑戦したくない。
  • 楽しくない。

という心理状態になっているかもしれません。

プロセスに注目・努力を認める事・具体的に褒める事で、また嫌がらずに挑戦できるようになるかもしれません。教室でも、プロセスを褒める事を大切にしています。

この参考文献は、小学校受験に立ち向かう上でも、とても役に立ちます。

小学校受験の勉強は怒られるから嫌がるケース

「ペーパーをやる度に怒ってしまって…。」分かります。お気持ちお察し致します。

怒るのは良くない…というのはお母さんが一番よく分かってらっしゃると思います。ではどうやって取り組めば良いのか?という問題です。

否定的注目をしない

怒りたくなるのは、子どもにしっかりして欲しいから。ママの一生懸命さがゆえにです。そして大人の方が経験値が圧倒的に高い。だから腹が立つのです。

  • 話を聞いていない
  • 遅い
  • すぐ忘れる
  • 運筆が汚い
  • なかなか理解できない

こういった課題を克服しよう!とすればするほど、悪いところばかりに注目がいき、ダメ出し、否定的な発言が増えてしまいます。

しかし、一旦そこはスルーして下さい。

何言ってんの?そんなんで受かるの?

ですよね。そこで使うのが肯定的注目です。

肯定的注目を増やす

このくらい出来て当たり前…という事でも、しっかり注目してあげて下さい。

  • 遊びをすぐやめて机に向かったね
  • 先生とのお約束を守ってるね
  • ここキレイな線!気を付けてたね
  • よく考えていたね

結果ではなく、本人のどんな行動が良かったのかを具体的に伝えて下さい。すると、たった1本だったキレイな線が、2本…3本…と増えて行くかもしれません。

  • ママが見ててくれた
  • 嬉しいな
  • もっと褒められたいな
  • また頑張ろう
  • 間違っても頑張りは認めてくれた

このような思考を受験生には持って欲しいと思います。

ちぇっこ

怒られてやるより、底力が出せそう…!

大人でも、ダメ出しばかりしてくる上司と仕事をするのは嫌ですよね。出来ている事、出来かけている事にもしっかり注目してあげましょう。

ペアトレの考え方を取り入れる

肯定的注目を中心としたコミュニケーションを行うのはペアトレの考え方です。

ペアトレとは、応用行動分析理論を基に、親が具体的な子供との関わりを学ぶために開発された心理療です。

アメリカで開発され、そのエビデンスレベルの高さから、世界中で信頼されている手法です。日本でも厚生労働省を中心に、ペアトレの普及が目指されています。

この考え方は、どうやって親子で受験に臨むかのヒントにもなると思います。↑すぐ読める漫画。(児童精神科の先生による解説も分かりやすいです。)

25%ルールで褒める事、CCQで指示を出す事も含め、様々なエッセンスを知っているだけでもおトクです。

ソコヂカラドットコムでも、ペアトレをオンライン開催できるよう準備中です。

外注するのも手

子どもは母親には甘えるものです。また親は子どもに遠慮がありません。お互いに、言いたい事を言える関係だからこそ、ぶつかる事も多いのです。

第三者には甘えが入りません。先生に対しては、子供は割り切って接します。私達も同じです。他者だから、自制が効く。

先生となら上手くいき、家庭の平和が守れるなら、外注もどんどん使いましょう。

温かい親子関係であるために

PCITの考え方を取り入れる

突然ですが…お子様とは仲良しですか?

良好な親子関係は小学校受験では必須です。しかし、娘と実際に取り組んでみると喧嘩になりそうな状況もありました。

大好きで教育熱心で一生懸命だからこそ、良かれと思って言葉を掛けているのに、親の事をこんな風に思われていたら…悲しいですよね。

  • 指図・命令する存在
  • すぐ怒る
  • 干渉してくる
  • 気持ちを分かってくれない

親子関係を良くするための心理療法には「PCIT」という手法もあります。平たく言うと、ペアトレとプレイセラピー(遊戯療法)を掛けあわせたもの。リアルタイムで子供との遊び方を指導してもらえるが大きな特徴です。

もし、子供が「言う事を聞かない」「落ち着かない」「グズグズする」などの行動上の問題があり、育児困難(小受トレーニング困難)に悩まれている場合、PCITの考え方が役に立つはずです。

1日5分子供としっかり遊ぶ

PCITの手法で今からすぐ出来る事があります。それは1日5分だけで良いので「子供との特別な時間」を作る事です。

5分のスペシャルタイム

5分だけ、1対1で子供としっかり遊ぶ時間(創造遊びがおすすめ)を作りましょう。ポイントは子供に主導権を握らせる事です。

  • 命令しない
  • 質問しない
  • 批判しない

この3つのDon’tスキルを守ります。そして行うべき5つのDoスキルもあります。

  • 褒める(具体的に)
  • 繰り返す(オウム返し)
  • 行動を言葉にする
  • (行動の)まねをする
  • 楽しむ

この5分を毎日続けると、子供が「自分は母親にしっかり受け入れられている」と感じ、親子関係が改善するのです。

受験対策…忙しいですよね。純粋な「親子の時間」取れていますか?

えっこ

白梅学園大学の福丸由佳教授(臨床心理学)も、親子の温かい関係を作るためには、「まず1日5分だけでも良いので意識的に向き合うこと」…と仰っていました。

NHK「すくすく子育て」(2019年8月放送回)でも「1日5分間子供がリードして遊ぶ」ことが推奨されていました。PCITとは紹介されませんでしたが、同様の内容でした。

番組に出て来た男の子が1週間で変化を遂げ、お母さんが「ラクになった」と驚かれていました。娘が2歳の頃に放送され、私も実践して来ました。試す価値はあると思います。

まとめ

小学校受験は、毒にも薬にもなります。

子どものために…と必死で取組んで来たはずが、親子共に辛いものとなる程悲しい事はありません。

健やかに取り組めば絆も深まり、親子共に成長でき、良い思い出に出来るはずです。パーティーグッズから心理療法まで紹介しましたが、少しでもヒントになると嬉しいです。

えっこ

純粋に子育てにも役に立つはず!

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