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【2歳3歳】自分で履きやすい靴10選!靴が履けない子へのサポート方法も解説

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子供が歩き始めたら必要になるのが靴です。個人差はありますが、1歳半~2歳半頃には自分で靴を履く事が出来るようになります。しかし、3歳になってもなかなか履けないお子様と出会う事もあります。

今回は幼児教室で実際に行っている、お子様が一人で靴を履けるようになる方法をお伝えします。また、沢山の生徒さん達の靴を見て来た経験、自分の娘の靴選びの際に収集した情報から、おすすめの靴を紹介します。

えっこ

自分の事は自分で出来るように促す為の環境設定には、自己完結できる親切な靴や服を選ぶ事も含まれるよ!

最初は大人が履かせる方が正直ラクです。しかし「まだ小さいし…」「時間が無いし…」といつも履かせてしまうのは要注意。

2歳からの靴の選び方

体のために大切にしたい事

子供の靴選びで大切にしておきたいことがあります。正しい歩行の体得や、土踏まずの形成、健康な姿勢発達を促してくれる靴を選ぶことです。

また、骨の柔らかい子供の足は変形する可能性もあるので、足に合った正しい靴を選んであげる事も重要です。

体のために大事なポイント
  • 足の形に合っている
  • 踵をしっかりホールドできる
  • つま先が自然に曲がる
  • 歩くための捨て寸(つま先に0.5~1cm程度のゆとり)がある

足の形は個性が豊かです。幅の広さや、甲の高さ等によっては、選べないメーカーも出てくるので注意が必要です。必ず実物を履いてから購入しましょう。

また、足のサイズもすぐに大きくなるので、こまめな確認が大事です。中敷きに合わせてチェックする方法もありますが、フットメジャーも便利です。

教育的に大切にしたい事

幼児教育という観点では、「自分で出来た!」の得られる、履きやすい靴を用意してあげたいです。

自立を応援してくれる、自分で履きやすい運動靴の特徴はこちら。

履きやすさのポイント
  • 履き口がガバっと開く
  • 踵にプルタブがついている
  • ベロが迷子にならない
  • 扱いやすいマジックテープが一本

※プルタブは、小さいものでもOK!紐を通してループを付ける事で履きやすい靴にしてあげる事ができます。(プルタブがなければ紐を縫い付ける事でも解決できます。)

サイズや形が我が子の足に合ったもので、なるべくこの条件をクリアしているものを選んであげましょう。

2歳3歳が自分で履けるおすすめベスト3

ちぇっこ

ここからは、実際に生徒さんや娘が使っていて、良かった靴を紹介致します。

特におすすめなのが、ベロとベルトが一体型になったこの3点です。足の形に合わせてメーカーを選んで、試着してから購入して下さいね。

asics スクスク マイセルベビー

2023年8月に、asicsから販売されたベロ・ベルト一体型です。

子どもたちの自己肯定感を高め、
親の余裕も生み出してくれる、子どもが自分で脱ぎ履きしやすい靴。

asics walking jornal #KIDS 2023.08.23より

2歳前後から、自我が芽生えると「じぶんでやりたい!!」という意思が現われます。その時に履きずらい靴を与えていると、「履けない!」という子どものイライラに、「早く履いて欲しい!手を出したい。」親の苛立ちが重なります。

手を出さずに見守れる靴…このコンセプトがしっかり設計に現れています。

  • ベロとストラップが一体
  • 拾い履き口
  • 踵のループが持ちやすい
  • ストラップにも大きなループあり

この4点、子供にかなり親切です。細身~普通の足幅・甲の高さのお子様におすすめ。

ミズノ プレモア インファント

キッズ スニーカー MIZUNO プレモア インファント

2021年3月に発売となった、ミズノのキッズシューズです。「子どものできた!を引き出すシューズ」というコンセプトで作られた、自立支援にもピッタリの靴です。こちらもベロとベルトが一体化しているので、広い履き口が確保できますね。

こちらは、甲高・幅広設計です。コロンとした足の子にはasicsよりこちらの方がおすすめ。

  • ベロとストラップが一体
  • 拾い履き口
  • スポーツシューズ設計

ミズノらしく、スポーツシューズのノウハウをぎゅっとつめこんだソール設計です。動きやすさを足裏からサポートしてくれるので、足の成長面でも安心感がある靴です。

IFME patto メッシュベビースニーカー

ベロ・ベルト一体型の先駆けはIFMEです。アウトサイドストラップ(踵のループ)をこの位置に最初に付けたのもIFME。子どもの事をよく考えてくれていますね。

こちらも、甲高・幅広さん向き。インソール・ソール共に工夫されており、健康面・自立面の両方を応援してくれます。

  • ベロとストラップが一体
  • 拾い履き口
  • アウトサイドストラップが良い
  • お手頃価格

2~4歳頃まで、靴はすぐにサイズアウトしてしまいます。まだキレイなうちに買い替え…なんて事も。IFMEはお財布にも優しいので、成長期に助かりますね。

2歳3歳が自分で履けるキッズスニーカー

アシックス SUKU2 アイダホベビー

慣れてくると様々なデザインの靴が自分で履けるようになります。ベロがある方が、甲のホールド感は出るので、視野に入れてみましょう。

こちらも割と、履き口がガバッと開きます。また、マジックテープにもループが付いているので、手指の筋力が弱いお子様にも優しい設計です。引っ張りながら留める練習も捗ります。

IFME キッズスニーカー 30-0807

IFMEなので甲高・幅広さん向けです。やはり素晴らしいプルタブ付き、工夫されたインソールが入っています。

ベロの片側が固定されているので、がばっと開きやすい上に、ベロが子供の足と一緒に中に入り込む事がありません。

ちぇっこ

ベロが靴の奥に入り込むのが厄介。固定されてるのはポイント高し!

ムーンスターキッズ MS C2121

こちらは細身~普通の子向けです。こちらもベロの片側が固定されており、足と一緒に入り込みません。

インソールには3種類の異素材が使われており、つま先部分の屈曲性が高く、踵もしっかりホールド。土踏まず形成のサポートをしてくれます。

ナイキ ダイナモフリー

マジックテープが上手く扱えないお子様には、スリッポンという選択肢も。賛否両論ありますが、その点は後ほど触れたいと思います。

ナイキのダイナモフリーは、よく伸びフィットする設計。大きなプルタブを指で引っ掛けるとさっと履けます。教室で一番に履ける子は大体この靴を履いています。お外遊びをしていても意外と脱げません。

幅広・甲高さん向けです。

ちぇっこ

靴の脱着がストレスで、行き渋りを起こすことも…。そんな子には救世主かも。

ニューバランス スリッポン PT996S

ニューバランスの細身タイプである996シリーズです。マジックテープの996を履いている子が多いですが、スリッポンもあります。

こちらも、スッと履けるのに、外で走らせても脱げません。幅狭~普通さん向けです。

意欲UP!キャラクターで選ぶ

靴を履く事に全く興味を持ってくれない場合、大好きなものがモチーフとなっている靴を選ぶ事で「履きたい!」「自分で履く!」という気持ちになってくれることもあります。

IFMEの新幹線デザインなど、信頼できるメーカーからも子供が喜びそうなデザインが販売されています。一緒に買いに行っても大喜びしそうですね。

ちぇっこ

いかに自分から「やりたい!」って思わせられるかが鍵だね!

各シューズメーカーによって、大きさ表記(cm)・サイズ表記(EE等)などはバラ付きがあります。また、幅広・幅狭等の個性もある為、表記に頼りすぎず、試着をして判断しましょう。

靴が自分で履けるサポート方法

かかとのループをチェック

プルタブのある靴でも、さらに指が引っ掛けやすいループを付けてあげることで、踵がぐっと入れやすくなります。(プルタブが無い場合は縫い付けてあげましょう。)

ループが付いていないデザインでも、これだけでかなり履きやすくなります。

娘のムーンスターにも紐を付けていました。

最近では100円ショップにも靴用のタグが販売されていますね。

ゴム製の上靴タグもありますが、伸びる事でかかとに直で力が加わらない為、プラスチックや紐などの伸びない素材がおすすめです。百均のつづり紐でも十分です。

左右が分かる目印を付ける

左右反対に履いてしまう事も本当に多いです。せっかく頑張って履こうとしているのに「右と左が違うよ!」と水を差すと、せっかくのやる気がしぼんでしまう事も。

そこで、おすすめしたいのが、左右の靴の内側に目印を付ける事です。
以下の写真のように、マークとマークをくっつけると左右正しく置く事ができます。

娘の運動靴には、写真の位置に、水に強いハートのシールを貼っていました。私の勤める幼児教室では、赤い油性マジックで★を描いています。

印を合わせて置く事を教えると低月齢の子でも上手に置く事ができますよ。

また、靴底に絵合わせが出来るようなイラストを描いてあげる、シールを貼る、インソールを使うという方法もあります。ただし、発達度合いによっては、絵合わせが出来ない場合もあります。

靴底の目印には難点があります。間違って履いても見た目で気づけない事です。子供は足が柔らかく、窮屈でも左右逆なことに気が付きません。

マークがあれば、「外側にマークがあるのはおかしいな。」と視覚的に判断できるのでおすすめです。

玄関に小さな椅子を置く

段差の無い玄関ですと、膝をしっかり上げて足を浮かせなければ、靴に足を入れる事ができません。また、角度的にも難しくなってしまいます。

玄関に子供用の椅子を置くと、つま先が靴の奥まで入れやすくなります。靴に慣れるまでは椅子を置いてあげたいですね。

ヤトミ 木製ミニチェア キコリの小イス
HOPPL (ホップル) コロコロ チェア (ColoColo Chair) ナチュラル

自分で履けるよう導く手順

靴や環境の準備が整ったら、自分で履けるように促していきましょう。子供自らが「出かけたい!」と思っている時がチャンスです。

ちぇっこ

教室では「お外でしゃぼん玉しよう♪」「水遊びしに行こう☆」と、お出掛けしたくなるようなシチュエーション作りから始めるよ。

今までずっと靴を履かせて貰っていたのに「突然一人で履きなさい。」と言われると、子供は戸惑ってしまいます。

「2歳のお兄さん(お姉さん)になったら履けるよ!」「4月になったら自分で履こうね。」

など、予告をしておき、当日になったら以下の手順で徐々にステップアップしていきましょう。

教え方5つのステップ

親が幼児に何かを教える事全般に共通する事ですが、「まず見せる→やってみようか」という流れで進めます。

  1. マジックテープをはがす
  2. 履き口を広げる
  3. つま先まで足を入れる
  4. かかとをひっぱる
  5. マジックテープを閉じる

玄関で向かい合ったら、マジックテープを見せて「お靴履くからペリペリ取るよ~」とはがすところを見せます。その後「〇〇ちゃんもペリペリ取ってみようか。」と声を掛けて渡します。

次のステップで履き口を広げる事を教えましょう。広がったらつま先を入れ、かかとのループを引っ張ります。

最後に「ペリペリぱったんしてみようか」と声を掛けます。2歳頃までは閉じられただけで合格!(景色が変わってからこっそり締め直してあげて下さい。)3歳からは引っ張って留める練習をします。

具体的に褒める

褒め方は具体的に「ペリペリ剥がせたね!」「つま先が入ったね!」「かかとが入れられたね!」「パッタン出来たね!」と出来た事を口にしましょう。

一人で履けたら、がんばりシールをあげて気持ちを盛り上げてあげるのも効果的です。

もし「自分で履きたい」と主張して来た場合は、自己主張を尊重し、子供が自分で取組む時間を与えるが重要です。(子供が靴と格闘している間にママバッグやアウターを用意する等。)

えっこ

一人で履けた時には、口だけではなく、抱きしめて褒めてあげましょう。

履けない時の対処法

子供が一人でできない時、イライラしてグズる場面や、ボーっと何もしなくなるシーンが見られます。

それを受けて、やってあげる…を繰り返すと「こうすれば解決する!」と学習します。すると出来ない事がある度にぐずったり、いつか誰かがやってくれるのを待つようになったり…と、悪い循環が起こります。

「出来ない時は、にこにこしながら『やって』と言ってごらん?」と、要求後を教え、自分から能動的に助けを求める事を教えておきましょう。

えっこ

子供が「やって」と言って来た時には、文字通りやってあげるのではなく、どこで躓いているのかを確認し、履き方(上記のステップ)を再度伝え、一緒にやってみせてあげましょう。

色んな工夫をしてみても、関心が無い時は決して無理強いする必要はありません。一度忘れて、1か月後に再度声を掛けてみましょう。

靴選びの問題点

実は、健康な足の成長と履きやすさ…なかなか両立しないのが現実です。そこで、おすすめしたいのは、時期に合わせて靴の選び方を変える事です。

歩き始めは足や姿勢が正しく成長できる靴かどうかを最優先に考えます。自我が芽生えて自分で履きたいそぶりを見せたら、又は2歳前後からは自分で履ける事を大事に

えっこ

自分で靴を履く事が当たり前の生活習慣として身に付いたら、再び身体の発達を重視して靴選びを行います。特に3歳頃からは、土踏まずの形成をサポートしてくれる靴を選びたいですね。

スリッポンかマジックテープか

スリッポン・マジックテープ…それぞれのタイプにメリットとデメリットがあります。
健康な足の成長と履きやすさとはなかなか共存しないので、それぞれの特徴を抑えた上で、どのポイントをどの程度優先させるか、今のお子様の状態に合わせて選んであげると良いかと思います。

スリッポンのメリット・デメリット

2歳ですと3〜4ヶ月で履き替えるので、自信がつくまではスリッポンを選ぶのも一つだと思います。靴が履けない劣等感から園生活が億劫になる場合もあります。

  • とにかく履きやすい。
  • 「自分で出来る」が増える。
  • 自立を促せる。
  • 自己完結できると園で困らない。
  • 幼稚園受験対策にもなる。
  • フィットが不十分。
  • つま先が前に詰まる。
  • 健康的な足の成長に良くない。
  • 甲の低い子はフィットしない。

マジックテープのメリット・デメリット

  • マジックテープは微調整可能。
  • 個々の足にしっかりフィットする。
  • 正しく履く事で健康な発達を促してくれる。
  • 1~2歳児は剥がしにくい。
  • 引っ張りながら留めるのは2~3歳児には難しい。
  • 自分で履けても、後から直されると意欲の低下を招く。
  • 園で正しく履いているのか不明。
  • テープが緩いと脱げる・転ぶ。

マジックテープが健康な姿勢発達には良いのですが、正しく履いていなければ意味が無いのです。一人では扱いづらいため、子供自身に任せたままでは脱げてしまう事も多いのが実情です。

さらに、子供は賢い為、毎回親が直していると「(どうせママがやるなら最初から)やって~」と自分で履こうとしなくなります。また、入園先でマジックテープを先生が一人一人直してくれるとは限りません。

靴を複数持つという選択

お子様の状態で、履きやすさに振り切る事が必要な場合もありますし、変形(内反小趾など)の不安を強く感じられるのであれば、マジックテープを選択され、正しく履く工夫をされた方が良いと思います。

妥協できない…という場合、マジックテープとスリッポン両方持っておく事も一つの方法です。

えっこ

私も2足用意し、歩く目的が短距離移動の場合はスリッポン、しっかり外遊びをする時にはマジックテープの靴…と使い分けていました。

おわりに

大人からすると「靴ぐらいで?」「そのうち履けるでしょ?」と思われるかもしれませんが、靴が原因で園に行くことが億劫になる…という事も往々にしてあります。

2歳だとまだまだかわいく、赤ちゃんの延長のように見えてしまうかもしれませんが、出来る事は沢山あります。

そして、「自分でやろう!」という意欲があってこそ、発達が進みます。少しずつ、出来ることを増やし、自信を持って集団生活に入っていけるようサポートしてあげましょう。

幼稚園受験では、玄関で靴の脱ぎ履きを見られたり、子供の試験で上履きの脱着ができるかを確認される事もあります。普段から自分の事は自分で行う習慣を大事にしましょう。

えっこ

私も応援しています!

自立支援にはモンテッソーリの考え方が役に立ちます。

「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」というタイトルがすべてを物語っていますね。こちらの書籍はおうちですぐにでも実践できることが書かれているので、参考になりますよ。

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