子供にとって意外と履きにくい上履き。今回は、園生活や幼稚園受験で困らないよう、選び方と実際に幼児教室で行っているサポート方法やおすすめの上履きを紹介します。
幼稚園受験では「一人で上履が履けるか」を出題されることがあります。幼稚園が確認したい点は以下になります。
- 月齢相当の生活習慣が定着しているか
- 親が日頃どのように接しているか(手伝ってばかりいないか)
- 賢さのベースとなる自立がどこまで進んでいるか
こういった幼児教育的な観点で捉えると、上履きも子供の成長を促す立派な知育アイテムになります!受験をなさらないご家庭でも、子供の自立を考えた「靴選び」と「履きやすくなる工夫」をしてあげたいですね。
上履きが履けない理由
「上履きを用意して下さい」と言われてまず思い浮かべるのが、バレエシューズタイプのものだと思います。子育て用品売り場でも、一番沢山並んでいるのはバレエシューズなのでそちらを購入される方が多いです。
子供の足ってすぐ大きくなるし…。幼児教室は毎日じゃないし。よくあるバレエシューズでいいよね?
その気持ちはよく分かる!ただ2歳の子が「一人で履けるかなぁ?」って考えてみてほしいな。
一般的なバレエシューズタイプの上履きは、履き口が狭く足を入れる事が難しい、つま先まで入れにくい、なかなか踵が入らない、左右が分かりにくい…と2~3歳の子供が一人で履くには扱いずらい設計です。
2~3歳が一人で履ける上履きはこんな靴です。
- 履き口が大きく広がる
- プルタブが付いている
- 左右が見分けやすい
上履きにはバレエシューズ以外にも、マジックテープタイプ、スリッポンタイプがあります。ここでは「2~3歳児にとって自分で履きやすいかどうか」にフォーカスして紹介しています。
2~3歳が履きやすい上履き6選
なかなか上履きが履けなかった子が、靴を変えるだけですぐ履けるようになる事も多いです。教室でおすすめしているのは以下のタイプです。
イフミー マジックテープ上履き
一番のおすすめはこちら。前のバンドがガバっと外れるので、足がとても入れやすいです。パタンと閉じるだけでもしっかりとまります。プルタブも引っ張りやすい位置、大きさに計算されています。
インソールは土踏まず形成をサポートする嬉しい設計。特に甲高・幅広さんにピッタリです。細くて薄いタイプの足には注意。試着してから選んで下さい。
ムーンスター はだしっこ
少しお高いですが、つま先の曲がり具合が群を抜いて良いです。マジックテープのとめやすさ、フィット感も抜群。こちらは甲が低くてもしっかりとまります。
私は今まで見て来た中で一番好きです。娘の幼稚園用はこれ。
小学校受験で「クマ歩きが出題されても、このつま先きなら安心!」と選ばれている方が多いです。どんな足の形のお子様でも合わせやすいと思います。靴底には、絵合わせイラストもついています。
ベネッセ マジックテープ上履き
すこし生地が固めでしっかりしています。つま先はしっかり曲がるように作られています。靴底には、しまじろうの絵合わせシルエットが描かれているので、しまじろう好きのお子様は喜びそう。
ハーモニーズ 上履き
上級シューフィッターが監修した子供用の上履きです。「履きやすさ」「動きやすさ」「履き心地のよさ」全てをかなえた設計。外反母趾や内反小趾を予防してくれるそう。
安心感はありますが、上3足に比べてマジックテープがちょっと頼りないです。甲が低いお子様だとマジックテープがゆるくなるかもしれません。
ムーンスター リトルスター02
ムーンスターはこちらもおすすめ。ただ、マジックテープを引っ張り、遊びの部分を折りたたんで留めなければなりません。(バンド部分がぼよんっ…となってしまいがち。)コツが掴めれば簡単なのですが、成長度合いに応じて選んであげる事が必要です。
IFME スリッポン上履き
もし手指の筋力が未発達でマジックテープを扱うのが難しいお子様には、スリッポンタイプを選んであげても良いですね。IFMEであれば、しっかりしたプルタブを引っ張るだけで完結します。
おうちで出来るひと工夫
基本的なサポート方法は、運動靴と同じです。ただ、上履きの方が履きにくいため、できる仕掛けは行ってあげましょう。
かかとに輪っかをつけてあげる
大体の上履きにはかかとにプルタブが付けられています。
しかし、そのままでは使いにくいので、紐を通して輪っかをつけてあげます。
※IFMEの上履きには素晴らしいプルタブが付いている為、必要ありません。
靴の内側にマークを付ける
上靴はシンプルなデザインなだけに、特に左右を間違えやすいです。
2~3歳児にとって、最も簡単で子供にとっても分かりやすいのが、画像のように靴の内側に印を付けておく方法です。「お星さまぴったんこしてごらん」と伝えると、左右揃える事ができます。あとは置かれた通りに履くだけです。
上履きの中には、靴底に絵合わせイラストが付いているものもあります。イラストを正しく完成させれば左右間違いなく置くことができます。
しかし、発達度合いによっては絵合わせが難しい場合もあります。
また、無視して履いてしまう事もよくあり、履いてしまうとイラストが見えなくなるので自分で間違いに気づく事が出来ません。画像のような★印であれば「外側に★が見えてるから間違えた」と自分で判断する事ができます。
履けるようになったら
最初から難なく履けるお子様や、一人で上手に履けるようになった時には、好きなデザインで選んでも大丈夫です。
足の成長に対しても、教室で時々履く…程度であれば問題ないと思います。
ただ、幼稚園に入園し、毎日長時間上靴を履く、上靴で走り回る…という生活が始まる際には、健康な足が育つ上靴、足の形に合った上靴を探してあげたいですね。
おわりに
初めての上履きは、とにかく履きやすさを重視して「自分で出来る!」を増やしてあげたいです。
今回紹介した上履きは、キッズシューズ店でもよく扱われていますが…
- 新型コロナで外出は控えたい。
- 店頭で試着してくれなくて…。
- 他にもネットで良さそうな靴を見つけた!試したいけど、取扱店が不明。
といった場合、「Prime Try Before You Buy」が便利でした。
何種類か(サイズ違いも)取り寄せて試着、気に入ったものだけを購入できる仕組みです。返送も簡単でした!
履きやすい上履で、楽しい集団生活が送れる事を応援しています。