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【小学校受験】いつから準備が必要?1年前じゃ遅い?今すぐ出来る対策も解説!

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小学校受験を考えるご家族から、よく質問をお受けするのが「いつから対策すれば良いですか?」ということ。

結論から言いますと、小学校受験を思い立ったらすぐに準備を始めて欲しいと思います。お教室へは、遅くても新年中には通い始める事をおすすめします。

この記事では、幼児教室に10年以上務めてきた教員であり、娘ともトレーニングを経験したえっこが、出題内容を踏まえて理由を具体的に解説します。

小学校受験はいつから準備を始めると良いか

いつから準備を始めるかを考えるには2つの観点が必要です。

  • 家庭での対策を始めるタイミング
  • 幼児教室への通室を始めるタイミング

まずは家庭での対策について考えたいと思います。冒頭でも書きましたが…

家庭での対策は今すぐ始めて下さい。

えっこ

小学校受験は、家庭教育の集大成。受験が視野に入ったその日から出来る事がたくさんあります。

同じ時期からお教室通いをされても、ご家庭でどのような過ごし方をされて来たかによって、既に差があるのも事実です。

勿論お子様の性格や、生まれ持ったものもあるので単純な比較は出来ません。しかし、整った生活リズムで過ごし、質の良い遊びを行い、運動を通して体がしっかり出来ている…そんなお子様は有利です。

小学校受験2歳頃から家庭で始められる準備

小学校受験は、生活そのものが対策となってくるので、月齢に応じて出来る事を行いましょう。

小学校受験を見据えた2~3歳児に必要な家庭教育は、幼稚園受験対策のために行う教育とほぼ同じ内容になりますので、こちらの記事も読んでみて下さいね。

【幼稚園受験対策】家庭で出来る8つの取組みとは?幼稚園受験は「どのようにお育てになられているご家庭か」を問われる試験です。短期間で対策できるものでは無い為、ご家庭で日々子供としっかり向き合う事が重要です。家庭で出来る具体的な対策方法について、掘り下げて解説しています。...

小学校受験3歳頃から家庭で始められる準備

生活習慣・生活巧緻性を身に付ける

集団生活の始まる子も多い3~4歳児は、生活習慣の確立や、自立が求められるようになります。また、4~5歳になると理解力が進み、ある程度納得して望ましい行動を取れるようになります。

生活習慣面・生活巧緻性はこのような事が問われるので、日常生活の中で出来る事を増やしていきましょう。

  • お箸(持ち方・豆掴み)
  • 洋服畳み(袖畳み・ブティック畳み)
  • お片付け(行動観察対策)
  • こま結び・蝶結び
  • 雑巾絞り
  • 洗濯物を干す
  • お手伝い
  • 規則正しい生活

面接では「どのようなお手伝いをしていますか?」「何時に起きて、何時に寝ますか?」といった質問を受けることもあります。

暮らしぶり、生活そのものが問われるため、幼児教室に通っているだけで身に付けられるものではありません。

小学校受験をする上でも必要な、幼児期に身に付けたい生活スキルが網羅されている本。

絵本のように子どもと読めるのでとってもおすすめです。どんどん挑戦させてあげて下さいね!親はきっかけ作りと環境整備を頑張りましょう。

運動遊びを行う

小学校受験では、運動考査も行われます。例えば、以下のような種目が問われます。(個人種目一覧はこちらの画像でご確認下さい。)

  • 縄跳び
  • 大縄跳び
  • ボールつき
  • 跳び箱
  • 鉄棒
  • マット運動
  • くま歩き
  • ケンケン・ケンパ

運動考査では、頑張る姿勢、失敗しても諦めない姿勢、他者の応援、待つ態度なども評価されます。運動の仕上がりが全てではありませんが、出来るに越したことはありません。

運動遊びを通して体幹を育てる、体の使い方を知る、運動を楽しむ心を育んでおくことで、運動対策クラスでも、順調に成長していけるでしょう。

運動能力を向上させる上でも、運動遊びの幅は広いに越したことはありません。親がどんどん機会を作ってあげましょう。

遊具のある公園に出向いてしっかり遊びこむことも大切です。この本は運動能力を伸ばしてくれる公園が101か所紹介されていておすすめです。(京阪神版はこちら

遊びながら体幹トレーニング!子供が楽しめる方法とおすすめグッズ【集中力や学習意欲にも】幼児期には体幹を鍛える事も大切!遊びながらトレーニングする簡単な方法や、グッズなどを、幼児教育の先生が紹介しています。集中力や学習意欲も育つのでおすすめの取組です。...

お絵描きや工作に親しむ

小学校受験では、課題に対するお絵描き、指示通りに製作する工作が出題されることが多いです。

  • クレパスでお絵描き
  • 色鉛筆画
  • 鉛筆画(濃淡のコントロール)
  • はさみ
  • のり
  • 折る
  • 立体を組立てる
  • 折り紙
  • 自由創作

家庭ではお絵描きに親しんだり、はさみやのりを上手に使えるよう工作遊びを行ったり、親子で折り紙を楽しむなど、質の良い遊びが対策になります。

こういった巧緻性対策は脳機能の向上にも繋がるとても良い刺激です。ただ、すぐに上達するものではありません。ご家庭でじっくり取り組むことが必要です。

おすすめの折り紙本。簡単に折れるものから、伝統的な折り方まで、分かりやすく説明されています。

季節感を育む

小学校受験では季節感を問われる事が多いですが、季節の感覚もすぐに身に付くものではありません。

  • 体験する
  • 対話する
  • 思い出として残す
  • アウトプットの機会を作る

これを何度も繰り返して定着させます。直前期に覚えていないものがある場合は暗記して貰いますが、負担を極力小さくする為にも、自然と身に付く方法を選択したいです。

新年長になると、週末は学校説明会、模擬試験、体験入学等のイベントが増え、週末に予定が入れづらくなります。季節感は年少・年中のうちから育てることをおすすめします。

季節の覚え方についてはこちらに詳しく書いています。⇒【小学校受験】季節の覚え方13選!なぜ季節が問われるの?子供の季節感を育むメリット

【小学校受験】季節の覚え方13選!なぜ季節が問われるの?子供の季節感を育むメリット小学校受験の季節問題の覚え方13選!覚える方法を詳しく丁寧に書いています。幼児期に季節感を育むメリットや、小学校入試で問われる理由についても解説しています。...

考える力を育む

小学校受験のペーパーテストは、思考力を働かせる必要のある問題が多いです。大人でも即答できないような問題もあります。

そんな問題に対応できるようになるためにも、考える事を好きになるような遊びを親子で沢山しておきたいところです。

  • パズル
  • トランプ
  • 迷路
  • しりとり
  • タングラム
  • 読み聞かせ

など、楽しく遊べるものから始めてみましょう。

「話す力」は育つのに時間がかかります。普段から自分の意見を持ち、口に出す習慣、自分の考えを受け入れて貰えた経験を積み重ねる事は、行動観察や面接に活きてきます。

図形のセンスや空間認知力を伸ばす知育玩具で遊ぶのもおすすめ。レンタルして、様々な遊びやパズルの問題集に取り組むのも一つです。

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親がやらせたくても、子どもが嫌がったり、分からなくてイライラするようなものに取り組んだりする事は逆効果なので気をつけて下さいね。

小学校受験のためのお教室通いはいつから?

コーディネートをプロに頼みたい場合

小学校受験で必要となる力は他にもあります。

  • お友達と仲良く遊ぶ力
  • 姿勢の維持
  • 机に向かって取り組む力
  • 落ち着いて待つ力
  • 楽しくても自制心を忘れない

ペーパーテストのテクニック的な部分も含めるともっと多岐にわたります。

  • 家庭環境だけでは難しい
  • 同じ志を持つ家庭の子と切磋琢磨させたい
  • 親子で取組むと喧嘩になりそう
  • 第三者にきっかけを与えてほしい
  • 月齢相当のレベル感や必要量が分からない
  • どうやって教えるのか分からない

このように感じられる場合、プロがコーディネートしてくれる幼児教室に早期から通う事は大きなメリットになります。教え方も指南して貰うことができます。

また、一人や二人子育て経験があるぐらいでは、我が子の発達状況を客観的に判断する事は難しいものです。先生と相談しながら対策を進められるという意味でも、お教室通いは早い方が良いです。

えっこ

教室は家庭でのやらせすぎをストップする役割も持っています。

小さい頃からやればやる程身に付く訳ではありません。

発達が追い付いていない事は習得できません。ハイペースが維持できず年長で失速するケースもあります。ペースメーカーとしても幼児教室は機能するのです。

結論

家庭教育が難なく進められ、環境も整っている場合は「1年前」からでも間に合うかも。自信の無い場合は「年少」、遅くとも「新年中」から通うのがおすすめ。

子供の性格や特性が気になるご場合

引っ込み思案な子どもは、面接・行動観察・口頭試問へ影響する、コミュニケーション力を育てるのに時間がかかります。

明るく積極的な子どもは、楽しさのあまり自制心が働かなくなることがあります。楽しくても、ルールを守れない、じっとできないのは好ましくありません。

運動が苦手な子どもは、得意な子よりも時間がかかります。

そういった子どもは、気づきを得て学習する機会、練習する機会が多いに越したことはありません。

えっこ

早く来て貰うと、長い目で戦略が立てられるよ。

比較的子どもが自由に過ごせる幼稚園・保育園では気が付かなかった我が子の課題が、お教室で判明する事もあります。課題によっては1年前からでは間に合いません。

例えば

新年長でお子様と出会ってから「姿勢が崩れがちなので、まずは姿勢発達へのアプロ―チが必要ですね。」と伝えても間に合わない可能性があります。

しかし、3歳時点で気が付き「毎日トランポリンをさせて下さい。」「バランスボールやブランコで揺れる遊びをして下さい。」等と保護者に伝える事が出来、家庭でも毎日実践して頂ければ、入試までに改善される可能性もあります。

カンカクラボHPより引用

上の図を見ると分かりますが、小学校受験に臨まれるご家庭も含め、多くの親が求める学習成果は、様々な感覚が統合することで手に入る最終産物です。

各感覚が養われていないと土台が出来上がりません。この土台部分から育てる必要のあるお子さまもいらっしゃるのです。

私は「感覚プロファイル」という、感覚特性や感覚統合の状況を把握するためのツールを使って子どもを理解し、指導計画を作成していますが、「定型発達」として育っている子でも何かしらの特性を持たれている事がほとんどです。

結論

性格や特性に課題がない場合は「1年前」からでも間に合うかも。苦手分野の早期発見・克服をする為には「年少」、遅くとも「新年中」から通うのがおすすめ。

情報収集力に不安がある場合

既に上の子の受験を経験していたり、ご自身で小学校受験について学ばれいていたりと、ペーパー・運動共に順調に練習を進められるような親御さまもいらっしゃいます。

  • 小学校受験に詳しい
  • 志望校の入試内容を把握できている
  • 必要な対策方法を分かっている
  • 時期ごとに必要な取組が分かっている
  • 志望校の好みのタイプを知っている

このような方は1年前からの対策でも十分かもしれません。しかし、初めての小学校受験、自分で研究することが難しい場合も多いでしょう。

教室には卒業生から収集した情報や、それを基に考えられたカリキュラムが用意されています。早くから情報を得る事ができることは対策を進める上で大きなメリットです。

結論

周囲に経験者がいたり、一人目の受験を経験しているなどで対策方法を把握している方は「1年前」からでも間に合うかも。初めての場合、遅くとも「新年中」から通うのがおすすめ。

小学校受験の対策はいつから始めるかー結論

家庭での対策は今すぐに

生活習慣の確立や、季節を意識した暮らし、お箸や洋服畳みなどの生活巧緻性など…家庭で出来る対策は星の数程あります。

むしろ、教室でいくら頑張らせても、ご家庭の力なしでは突破する事はできません

進路に関係なく、子供の自立を促すことは大切です。また、小学校受験対策は発達面にも良い事が多いです。小学校入学後にも繋がる力を育てる為にも今すぐ始めて下さいね。

通室のおすすめは年少さんから

これまで書いたように、いつから教室に通うのが最適かは、ご家庭の教育力と、子供の発達状況や性格によって違います。

1年で間に合うケースもありますし、間に合わないケースもあります。

時間は取り戻せない、年長になってから気付くのでは遅いケースもある…という意味で、「年少」、遅くとも「年中」からスタートして欲しいと思います。

えっこ

小学校受験が良い経験となるように応援しています。

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