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【小学校受験】季節の覚え方13選!なぜ季節が問われるの?子供の季節感を育むメリット

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小学校受験では「季節」に関する問題が頻繁に出題されます。

  • 行事
  • 食べ物
  • 生き物

これらについて、色々な絵が並んでいるプリントを前に…「この中で春のものに〇を付けなさい」といった内容(これは単純な例)です。

大人には簡単ですよね。しかし、幼児が四季の概念を持ち、季節の知識を身に付けるには、意識的な働きかけが必要です。

ちぇっこ

試験に出るから覚えろってこと!?記憶力!?

えっこ

違うよ!学校側は親の教育観を見たいんだ。

入試に出るから…!と、ひたすら暗記させるのは本質と外れた対策方法です。また「季節の花なんか知ってて何の意味が…」と思いながら取組むのは親子共々しんどいですよね。

そこで、この記事では、季節の取組が有意義に、少しでも楽しくなるよう願いを込めて…

  • 小学校受験で出題される理由
  • 子供の季節感を育むメリット
  • 季節感を身に付ける方法13選

こちら3点が分かる記事を書きました。

幼児教育に季節が用いられる理由

文部科学省の定める「幼稚園教育要領」「小学校学習指導要領」には、季節を尊重した教育方針が掲げられています。

ちぇっこ

何でそんな方針があるの??

「生きる力」を育むため

以下は「幼稚園」に対する教育要領からの引用ですが、「こども園」「保育園」でも同じような方針が掲げられています。

第2章 ねらい及び内容「環境」より抜粋
(1)自然に触れて生活し,その大きさ,美しさ,不思議さなどに気付く。
(2)生活の中で,様々な物に触れ,その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
(3)季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
(4)自然などの身近な事象に関心をもち,取り入れて遊ぶ。

幼稚園教育要領 生きる力「学習指導要領」

「生きる力」として、感性や知的好奇心を育むために、自然との触れ合いや季節の変化が良い題材となるのですね。

「学びの土台」を作るため

幼稚園教育要領の延長線上に、小学校の学習指導指導要領があります。

以下は生活科に関する引用。「せいかつ科」は小学3年生から「理科」「社会」と分かれます。自然体験や季節感は「せいかつ科(理科・社会)」の学力に繋がる土台となるのです。

生活科〔学校,家庭及び地域の生活に関する内容〕
(5)身近な自然を観察したり,季節や地域の行事に関わったりするなどの活動を通して,それらの違いや特徴を見付けることができ,自然の様子や四季の変化,季節によって生活の様子が変わることに気付くとともに,それらを取り入れ自分の生活を楽しくしようとする。

小学校学習指導要領 現代的な諸課題に関する教科等横断的な教育内容についての参考資料
〔第1学年及び第2学年〕より抜粋

さらに、季節感は「国語」の理解度にも関わってきます。国語には、季節の移ろいに対する感動が書かれた文章も沢山登場します。

ちぇっこ

じゃぁ季節はやっぱり抑えとくべきなのか…。やるべきだから!って思って取り組むのってしんどいなぁ~。

えっこ

ここから先を読むと…「それなら季節を大事にしよう」「親子で楽しもう♪」と前向きに捉えられるはず!

幼児期に季節感を育むメリット

季節感を育む事は、「情操教育」の一つです。情操教育は、感受性の強い幼児期に効果が高く、豊かな心・感性・人間力を育む教育です。

人格形成期に心や社会性が育つ

「保育・教育現場における行事活動の意義」を考察した論文が、家庭教育を考える上でも参考になるのでピックアップしました。

こちらは、家庭でも大切にしたい部分を要約したものです。

・人格形成期の生活が豊かなもの(快い記憶)となるように
・年中行事を体験する事で四季を感じられる
・行事には昔からの人々のささやかな願いが込められていた事を知る
・知識として日本や多くの地域の文化に触れる経験を重ねる

保育・教育現場における行事活動の意義 人間環境学会『紀要』第32号 December 2019

行事には「人格形成期に、心や社会性を育てる為」に大きな価値があるとされています。

楽しい思い出を子供の心に残してやる事、行事に込められた願いを子供に伝える事…子供を育てる上で、とても尊い事ではないでしょうか?家庭でも大事にしたい部分です。

ちぇっこ

確かに…!ひな祭りなんかも、娘ちゃんの健康と成長を祈るものだもんね。家族で集まって菱餅を食べたのも楽しかったみたい!

えっこ

楽しかった事って心に残ってるんだよね~!逆に、ひな人形を飾っておいた…とか形式的な体験では心も育たないし、すぐ忘れちゃうよ。

自尊感情・外向性・精神的な回復力を高める

季節感を育むためには、実際に「体験」をする事が必要になります。

その体験活動が子供にもたらす影響について、文部科学省が調査研究の結果を発表しました。2021年9月に話題になりましたね。

青少年の体験活動に関する調査研究結果
  • 体験活動・読書・お手伝いを多くして来た子供は高校生の時に自尊感情や情精神的な回復力が高い
  • 異年齢の人との遊び、自然の場所や空き地・路地などでよく遊んだ子も同様の効果
  • 一つの経験だけでなく、多様な経験をすることが必要
  • 家庭の環境に関わらず効果がある

高校生になってから、自尊感情(自分に対して肯定的、自分に満足しているなど)や外向性(自分のことを活発だと思う)、精神的な回復力(新しいことに興味を持つ、自分の感情を調整する、将来に対して前向きなど)が高い子供に育つんですね。

えっこ

「体験活動は、子どもの成長にとって大切な要素だ」という感覚的に捉えられて来た事が、確かな分析方法で裏付けられたのは嬉しい!

幼児教育は「見えない教育」と呼ばれますが、一部が見える化できた調査でした。

目に見える成長(文字・計算・知識・技術)は嬉しいもので、つい目が行ってしまいがち…。直線的で追求もしやすいです。

でも、将来の人間性を考えると、人格形成期に体験活動を行う事も大切にしておきたいですね。

ちぇっこ

ここまで来ると、小学校が入試でどんな家庭の子を取りたいのか…見えてきたね!

小学校受験で季節がなぜ問われるのか

季節問題を通して小学校が見ている事…それは「親の教育観」「家庭のコミュニケーションの豊かさ」です。

  • 生きる力や豊かな感性、知的好奇心を育んでいる家庭か
  • 理科・社会・国語に繋がる学びの土台を作っている家庭か
  • 人格形成期に心や社会性への働きかけを行っている家庭か

暗記して点数を得ることも出来ます。しかし、本来は「親の情操教育の現れ」として自然と身に着いた季節感があるかを問われているのです。

ペーパーだけでなく、集団考査や製作、口頭試問で問われる事もあります。

えっこ

小学校受験は子育ての集大成。本質を見失わないように、受験と向かい合いたいですね。

小学校受験「季節」の覚え方

インプット(体験する事・知る事)アウトプットの機会、両方を大切にしてあげましょう。

特に受験問題では正確にアウトプットができる必要がありますが、知らないのにアウトプットを求められるのはストレスになります。

えっこ

定着していないもの、忘れたものは何度も振り返って、徐々に季節感を育んでいきましょう。

自然体験や行事を経験する

重要なのは実体験です。行事や季節の体験を通して「楽しかった!」と強く印象に残せるような、家族やお友達との時間をどんどん作ってあげましょう。

  • 年中行事
  • その季節ならではの遊び
  • 自然体験
  • 飼育体験
  • 収穫体験(味覚狩り)
  • 栽培体験
  • 農業体験

五感を使う、「見る」「聞く」「触る」「嗅ぐ」「味わう」体験を、沢山積み重ねたいですね。

季節の対話を重ねる

日常の小さな変化に目を向けて対話をする事でも、季節感を育てる事ができます。

  • 料理(お手伝い)
  • 買い物
  • 徒歩通園
  • 散歩
  • 何気ない会話

スーパーで、旬の食材が出て来た事を話し合い、買って料理のお手伝いをしてもらうのもいいですね。料理には受験問題の「理科的常識」に繋がる要素も沢山詰まっています。

登園中には、咲いている花に目を向ける事や、葉っぱの色の変化を楽しむ事もできますよね。

最近はグーグルレンズのように、スマホで撮った写真から、花の名前を検索する事もできます。身の回りの花を調べる事で、「じゃぁこの花は何だろう?」という知的好奇心にも繋がります。

模倣期の子供は「心のありよう」まで、真似をします。季節に対する感動を言葉に出す事で、子供にも同じ感性が生まれます。

えっこ

教えよう!とすると子供は逃げて行きます。自然な会話を通して、好奇心が育つように導きたいですね。

季節アルバムを作る

体験や対話で自然と覚えてくれたら、何よりなのですが…子供は忘れる生き物です。体験した時の写真を見返せるよう、アルバムに綴るのも一つです。

家族写真・動画共有アプリを運営するミクシィの調査では、次のような傾向がありました。

子供の頃に撮られた写真が多いほど…

  • 自己肯定感が高い
  • 親に対する感謝の気持ちが大きい

季節感、自己肯定感、良い親子関係を育てられるので、一石三鳥。何より、家族で思い出を振り返るのも、幸せな時間ですよね。

ちぇっこ

行事の写真はもちろん、日常で見つけた、「季節の花・虫・食べ物」なんかも、子供の笑顔と一緒にアルバムに閉じておくといいね!

写真で使用しているアルバムは「ノビータ」。入れる枚数に応じて厚さが変化するのでおすすめ。

我が家も、時々見返しては「春は桜が咲くんだよね。これ○○神社だ…菜の花も一緒に咲いててキレイだったねぇ!この次の日、オタマジャクシ見つけたんだ。あ、入園式!こんな小さかったのねぇ。」といった調子で対話をしています。

季節の図鑑や辞典を見る

図鑑には、季節の行事の由来や、生き物の飼育方法、季節の遊び方などが詳しく書かれています。一冊はもっておきたいですね。

自分の体験を、図鑑で振り返ることで、より深い知識を得る事ができます。

また、図鑑を見た子供が、自ら「カタツムリ飼ってみたい!」「花火見てみたい!」「かまくら作ってみたい!」など、興味を持つきっかけとなる事もあります。

ちぇっこ

子供から言ってくれると、子供主体で楽しめるね。親が主導するよりも、喜びそう!心にも残るだろうなぁ。

絵本を読む

季節や行事を題材とした絵本

絵本を読む事も、季節感をインプット・定着させる方法のひとつです。

季節の絵本は、大きく分けてこの3パターン。

  • 一年を通して各月の特徴を描いた絵本
  • 各季節についての絵本
  • 特定の行事について描かれた絵本

ペーパーテストの季節問題は、イラストを見て解答することになります。イラストにも様々なタッチがあります。

本番のペーパーでどんなイラストが使われていても、特徴を捉えられるよう、色んな絵を見ておきたいですね。

絵本を題材に季節の対話をする

入試問題では、ペーパーに描かれた風景から季節を判断する問題もあります。

絵を見ながら「これっていつの季節のことかなぁ?」「どうしてそう思った?」と対話をすることで、アウトプットの機会を作ることが出来ます。

上の写真は、季節の知識を得る為の絵本ではなく、純粋な物語です。それでも、背景は季節感に溢れています。書かれた文字を読むだけでは勿体ないですね。

児童書・教材を読む

キンダーブックやチャイルドブックなどの児童書も、知識を得るきっかけになります。

幼稚園や保育園から配本されている事が多いです。キンダーブックは個人で定期購読する事ができます。

毎月届く本には、季節や行事なども盛り込まれています。文科省(内閣府や厚生省)の教育・保育方針「5領域」や「10の姿」に沿った内容です。

こんな感じ↓

右上・左上:キンダーブック3/左下:キンダーブック2/右下:チャイルドブック(みんなともだち)

季節が網羅されているわけではありませんが、定着を助けてくれます。

えっこ

行事の由来が分かりやすく載っていたり、その季節に関連する物語が添えられたり、シールが付いていたりと子供が取っつきやすい冊子です。

季節の折り紙で覚える

入試では、折り紙が出題される事もあります。手指の巧緻性と季節感を掛け合わす事で、両方の対策が出来ます。

実際に見た物を折れるようになるという達成感も相まって、強く印象に残ってくれると嬉しいですよね。折り紙のレパートリーも増やせます。

我が家で使ってる書見台↓図鑑・折り紙本・あやとり本…全部ビシっと開きます。落ち着いて、親子一緒に折り紙を楽しめるので本当におすすめ。

季節の工作に取り組む

幼稚園や保育園でも、季節や行事に因んだ工作をしていると思います。

園では個人の巧緻性を追求する場というより、集団行動として製作に取り組むため、家庭ではスキルアップとなる工作に取り組みながら季節感を育めると嬉しいですね。

家族みんなで協力して工作をするのも素敵です。ママ・パパが関わり方を工夫する事で、行動観察(グループ製作)の練習にも繋げられます。

季節のお絵描きをする

お絵描きも、空間認知や手指の巧緻性、勉強が始まってからの鉛筆に繋がる遊びです。

筆圧の調整、きれいな塗り方、描き方には練習が必要です。(練習させるというよりはコツを掴むサポートを行う感じです。)季節に因んだものを描く事で、両方の対策が出来ます。

入試の絵画・製作問題では、工作や折り紙を作って画用紙に貼り、周りに関連する絵(同じ季節のものを3つ…等の指示あり)を描くような課題が出る事もあります。

季節ポスターを貼る

季節のポスターを貼る事で、対話の機会を増やす事ができます。お風呂でのリラックスタイムに、体験の思い出を振り返るなど、季節の会話をするのも良いですね。

市販のポスター

3~4歳頃迄の幼児は、季節の概念どころか、年月の概念も持ち合わせていません。

このポスターは、「一年は12か月…それを繰り返している」「春夏秋冬で一周する」事が視覚的に理解しやすいため、概念を育てるのに役立ちます。

自作のポスター

ポスターを自作するのも一つです。上の市販ポスターのように、エリアに分け、写真やシールを貼って行き、徐々に完成させる方法です。

こちらもアルバムと同様、自分の体験を振り返る効果がありますね。季節の花を見つける度に、写真を撮って、紙に貼る作業も楽しめそうです。

カードで覚える

カードはインプット・アウトプットの両方で便利です。

「これは何の絵?」「季節はいつ?」と当てて遊んだり、部屋に沢山並べて「夏の遊びはどれ?」と探すゲームをしたり…遊び感覚で楽しく取り組む事ができます。

また、各季節のカードを4枚用意して「春から順番に並べてみよう」…などの取組は、ペーパーや口頭試問に直結します。

市販されているカードも優れていますが、カード作りを親子ですると、お絵描きの練習にもなりますよ。

我が家で使っているボール紙↓ これに季節の絵を描いて、カルタ取りや、仲間集め等をして遊んでいます。

ゲームで覚える

小学校受験全般に言えることですが、楽しみながら取り組む事が重要です。ゲーム感覚でアウトプットの機会を作りたいですね。

  • 古今東西(季節の仲間あつめ)
  • 季節クイズ
  • ヒントゲーム
  • すごろく
  • カードでカルタ取り

季節の仲間あつめやクイズ、ヒントゲームは登園中や食事中など、手軽にやりとりして遊べます。

すごろくも、アウトプットの機会を持てる遊びです。

上の写真は、自作のすごろくですが「春の花3つ答える」「節分は何月何日?」といったマスを設けてあります。何パターンか作り、家族で遊んでいます。

市販の「ぎょうじすごろく」もありますよ。遊びを通して楽しく覚えられたら理想ですね。

季節ワークやプリントで確認

お教室が学習計画を立てて、プリントを渡される場合、その方針に従って家庭学習を行う事をおすすめします。

お子様にペーパー欲があり、楽しんで取組むのであれば、さらにワークを用いて学習するもの一つです。(それでも年少・年中のうちは程々に…欲は満たさずにおく方が継続します。)

家庭学習のみで受験に挑まれる方は、こういったワークやプリント教材がアウトプットの練習になります。

↑ポップで取っつきやすいワーク。季節カードや工作も付いてくるよ!

※インターネットにも無料のプリントがありますが、咲くのが春と秋のバラ、春には出て来るけれど梅雨に活発なカタツムリ…などの扱いが、時々粗いことがあります。上手く付き合いましょう。(入試では曖昧なものは出ません。)

季節感のあるものを飾る

幼稚園や保育園で、季節の掲示がされていたり、季節の花が飾られたりしていますよね。

それは潜在的カリキュラムと言って、教え込むわけではないものの、肌で感じてもらうために行われる教育法です。

おうちでも積極的に行いたいですね。

  • 季節の花を飾る
  • 季節に因んだ置物を置く
  • 季節に因んだ絵を飾る
  • 季節感のあるカレンダーを掛ける
  • 季節の童謡を掛け流す

必ず使うカレンダーも、季節感のあるものを選ぶのがおすすめ。

Apple Musicで季節の公開プレイリストを作っておりますので、ユーザーさんがいらっしゃったら使って下さいね。

追加はこちらから⇒プレイリスト「はるのうた」

※夏・秋・冬も作る予定なのでご活用下さい。

小学校受験の季節対策は楽しむことから

季節感を持っている事や、季節感を育む取組には、良い効果が沢山あります。

小学校受験対策の問題集を見てから取り組む…となると、いかに覚えさせるかに焦点を合わせてしまいそうですが、大切なのは「親子の豊かなコミュニケーション」です。

また、今回紹介した13個の覚え方も、短期間で対策できるものではありません。(短期間での暗記はお子供の負担となります。)

えっこ

根底にあるものを忘れずに、親子で楽しみながら対策が出来るよう応援しています。

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