子供の季節感を育むことは「生きる力」「豊かな心」「学びの土台」など、人格形成や学習面の双方に良い影響を与えます。
この記事では、子供と6月に楽しめる行事やイベント、体験についてまとめました。受験対策にはもちろん、情操教育を頑張りたいご家庭の参考になれば嬉しいです。
幼稚園の後の遊びや、家族でのお出掛け先の参考にしてね!
季節感を大事に育てるとどのような影響があるのか、なぜ小学校受験で問われのるか、詳しく書いた記事はこちら↓
【小学校受験】季節問題の対策
よく出題されるもの
- 梅雨
- あじさい
- 父の日
- 田植え
6月の季節は「夏」です。この4つは「6月・夏」と覚えておきたいですね。ただ、田植えは地域によるバラつきもあり、春とされている問題集もあります。
季節の絵を、順番に並べるような問題では対応できるようにしておきましょう。
持っておきたい季節感
- 「梅雨」は雨が多い
- 「夏至」は一年で一番昼が長い
梅雨は、雨の日が多く、蒸し暑い…でも梅雨のおかげでお米が実るし、お水にも困らない、そんなイメージを子供と共有しましょう。
夏至は一年で最も日が長い日です。「クリスマスの頃は、6時には暗かったのに、今はこんなに明るいね!」と、変化の面白さに気付かせてあげましょう。
【小学校受験】季節感を育む体験(6月)
季節感を育む、知識を身に付けるには、親子で楽しむ事が一番です。
ここからは、行事・花・生き物・食べ物について、定番を中心に、季節感を身に付ける体験や、対話について紹介します。
小学校入試のペーパーテストであまり出題されないものの、楽しめるものは(括弧書き)で挙げています。
ペーパーで出なくても、口頭試問で「夏のものをなるべく沢山言って下さい」と尋ねられた時に、知っている事が多いと有利です。
季節の行事・イベント
田植え
田植えは頻出ですが、都市化が進んで田圃が周りに無いと、知らずに過ごしますよね。
バケツ稲栽培や田植え・稲刈りを体験すると、一番身近なごはんがどうやって出来ているのか、目の当たりにする事が出来ます。
田植えは5月に行われる地域もありますが、稲作には雨が必要である事と、梅雨は関連性が高いです。
JAではバケツ稲のキットを配布してくれています。個人での申し込みも可能ですよ。
JAグループHP:お米づくりに挑戦(やってみよう!バケツ稲づくり)
父の日
父の日は6月の第3日曜日です。家族の絆を深める為に、とっても良いイベントなので、大切にしたいですね。
行動観察(特にグループ製作)で気になるのが、発言が出来ない子供達です。自分の考えを持って、発言する為にも、「自分の考えを言ってみたら認められた!」という成功体験を持たせてあげたいです。
その機会を作るのに「父の日」はピッタリ。
「父の日」プランを子供に考えて貰いましょう。
- プレゼントは渡すか
- 何を渡すか
- どうやって用意するか
- いつ準備するか
- 当日はどう過ごすか
お母さんは出来る限り、子供のアイデアを尊重してあげましょう。自分の考えた事で、「家族が喜んでくれた」という経験は、ずっと心に残りそうですね。
季節の花
- あじさい
- ユリ
- ダリア
- (ラベンダー)
全ての花の中でも、「あじさい・6月・梅雨」は定着させておきたいですね。
あじさいは、公園や街角でもよく咲いています。色の違いや、葉っぱの大きさなど、よく観察しておきましょう。
ユリも6月頃から咲き始めます。「ユリは夏」知らない子も多いです。我が家は植物園で咲いているのを見に行きました。住宅街の植木鉢に咲いていることもあるので探してみてね。
季節の生き物
- カエル
- カタツムリ
- ほたる
- (ザリガニ)
- (おたまじゃくし)
カエル・カタツムリ
カエルやカタツムリは、春~秋にかけて見ることができるため、「季節はいつ?」という直接的な問われ方はしませんが、お話の記憶や、絵画の題材として登場する事があります。
暖かい時期や雨が好きな生き物として、「カタツムリがアジサイの葉っぱの上に乗ってるね」「梅雨は田んぼのカエルも喜んでるね」と関連づけてあげましょう
カエルは冬眠する生き物としても問われます。生き物の不思議を子供と共感しましょう。(因みにカタツムリも冬眠するよ。)
カタツムリの飼育体験もおすすめ。殻を背負ってる事や、食べたものによってウンチの色が変わる事など、生き物って面白いなぁと思える要素が沢山あります。
ほたる
ほたるも登場する事があります。
あの幻想的な姿は子供にも見せて一緒に感動したいですよね。好奇心の刺激にもなります。
ザリガニ
春になると池に現れ、釣る事が出来るので、夏の生き物というわけではありません。ただ、カエルと同様、水田にも生息する生き物です。
6月にも、捕まえることができます。
筑波大学付属小学校では、ザリガニを素手で捕まえる試験が出て話題になりました。(2005年)
オタマジャクシ
入試問題でオタマジャクシが出て来たら「春」と答えましょう。カエルが冬眠から目覚め、卵を産み、最初に生まれて来るのが春だからです。
しかし…夏になってもまだ泳いでいます。「最初に産まれるのは春だけど、また生まれて来たんだね。」とひと声添えて、観察しましょう。
オタマジャクシの飼育も面白くておすすめです。私も田植えで捕まえてきたのを飼ってました。
季節の食べ物
- さくらんぼ
- びわ
- (梅)
- (ブルーベリー)
6月は、さくらんぼ狩り、びわ狩り、梅狩り、ブルーベリー狩り、それぞれ体験できる農園があります。楽しい思い出として、心に残った事は、時期も自然と覚える事が多いです。
「梅が咲くのは冬」と覚える梅ですが、夏に梅園へ行くと大きな実をつけています。とってもいい香りがしますよ。梅シロップ作りも親子で楽しめますね。
季節の遊びと過ごし方(6月)
遊び
- てるてるぼうず作り
- おりがみであじさい作り
- お父さんへのプレゼント作り
- 季節のお絵描き
- 雨の中の散歩
- お部屋で体幹遊び
お父さんへのお手紙を書いたり、プレゼントを用意するのも良いですね。
毎月の事ですが、季節の工作をしたり、お絵描きをする事も、雨の日が多いと捗りそうです。
外で思いっきり運動できる機会がどうしても減ってしまうので、おうちで身体が動かせる遊びをしたいですね。
過ごし方
梅雨の印象を心に残すために、てるてる坊主を吊るして、「明日はお天気にならないかなぁ?」等の会話を持ちましょう。
この時期ならではの遊び…雨の日に濡れてもOKな恰好で思い切って散歩に行き、大好きな水たまりで思い切って遊ぶのも良いですね。
また、雨具の扱いを練習しやすい時期でもあります。秋は台風が多いため、入試当日が雨となる可能性もあり得ます。自分の事は自分で出来るようにしておきましょう。
この辺りの雨具は、入学してからも使えます。今から揃えておいても良いですね。
6月に種が撒けるもの
- アサガオ
- ヒマワリ
- コスモス
- 枝豆
- オクラ
- トウモロコシ
- きゅうり
- サツマイモ(根付)
こちらは、6月に種まきをする植物です。コスモスやサツマイモは秋ですが、その他は、夏のものとして頻出するものばかりです。
6月に種を撒けば、入試までに成長過程を見られます。何より自分で育てた花が咲いたり、実がなったりするのは楽しいものです。
季節感を育む絵本(6月)
こちらは4~5歳向けの絵本です。6月は雨に因んだお話や、かえるやかたつむり関連の物語がおすすめ。
6月に準備しておきたい事
7月・8月の体験予約や、夏休みの予定をそろそろ考えたいですね。特に受験生は最後の夏。
説明会や模試、関西では8月から面接開始、と忙しくなるので、計画的に動く事が必要です。限られた休みに、家族で楽しく、充実した過ごし方ができるよう、リサーチも始めたいところです。
- 海水浴
- プール
- とうもろこし狩り
- 桃狩り
- スイカ割り
- 虫とり
- 旅行計画
- 手持ち花火のできる場所
- 打ち上げ花火
- キャンプ体験
この辺りが、情報を公開し始める時期かと思います。
「気が付いたら受付終わってた~!!」となると悲しいですが、6月ならゆとりを持って予約する事ができるはず。
あと、意外と困ったのが、スイカ割に使う「棒」。
私が偶然、河原で拾ったものを大切に保管しています…スイカ割りしたい方はご注意を(笑)
幼児期、家族で楽しい思い出をたくさん作って下さいね!もちろん、全てを体験するのは難しいので、図鑑とスーパーで確認…もアリです。